概要
伊勢神宮・外宮の勾玉池奉納舞台で、中秋の名月を愛でながら開催される「神宮観月会」。全国から寄せられた短歌と俳句の秀作を、神宮の楽師が古式にのっとって披講する、伊勢の秋を代表する雅な催しです。披講に続いて管絃と舞楽も奏行され、月明かりと雅楽が織りなす、厳かで趣のある時間を楽しめます。
主な内容
2026年9月25日(金)午後6時から、伊勢神宮外宮の勾玉池奉納舞台で開催されます。中秋の名月の夜に、全国から応募された短歌・俳句の中から選ばれた作品を披講。その後、雅楽による管絃と舞楽が奏行されます。
また、当日は伊勢市観光協会による「観月茶会」も開催されます。午後4時から午後7時頃まで、せんぐう館休憩所でお茶を楽しむことができ、茶券は無料・数量限定で配布されます。
主な見どころ
・中秋の名月と楽しむ「短歌・俳句の披講」
神宮観月会の中心となるのが、全国から寄せられた短歌と俳句の披講です。選ばれた作品は、神宮に伝わる古式に則って読み上げられます。
短歌は冷泉流の作法に基づき、7名の歌人によって披講され、俳句は講師による「短冊披講」で紹介されます。普段の観光ではなかなか触れる機会のない、日本古来の文学文化を間近で感じられる貴重な催しです。
・神宮の楽師による「管絃」
披講に続いて行われるのが、神宮の楽師による管絃です。
管絃は、笙・篳篥・龍笛などの管楽器、楽琵琶・楽箏などの絃楽器、さらに鞨鼓・楽太鼓・鉦鼓といった打楽器によって演奏されます。舞を伴わない雅楽の演奏で、舞楽に比べて柔和で繊細な音色が特徴です。
・雅楽と舞が融合する「舞楽」
管絃に続いて奏行される舞楽も、神宮観月会の大きな見どころです。
雅楽の調べに合わせて舞人が舞うことで、音楽だけではなく視覚的にも日本の伝統文化を楽しめます。月夜の勾玉池を背景にした舞楽は、伊勢神宮ならではの幻想的な光景です。
・勾玉池に映る月を眺める特別な時間
会場となるのは、外宮の勾玉池奉納舞台。中秋の名月の夜、池の水面に月が映る風景と、古式ゆかしい和歌・俳句、雅楽が一体となります。
花火や地域の祭りとは異なり、静かに秋の夜を味わえるのが神宮観月会の魅力。「伊勢の秋」を文化的に楽しみたい方におすすめのイベントです。
・観月会に合わせて「観月茶会」も開催
伊勢市観光協会では、観月会に合わせて「観月茶会」を開催します。
日時:2026年9月25日(金)16:00~19:00頃
会場:せんぐう館休憩所
茶券は無料ですが数量限定で、300枚を用意。1人2枚までとなっており、8月27日から外宮前観光サービスセンターで配布されています。
・当日は外宮の参拝時間も延長
通常の参拝時間とは異なり、観月会当日は特別に外宮の参拝時間が午後8時まで延長されます。
観月会だけを目的に訪れるのではなく、夕方に外宮を参拝してから観月茶会、そして観月会へと過ごすのもおすすめです。
神宮観月会の歴史
神宮観月会の起源は、明治31年(1898年)にまでさかのぼります。当時の神宮大宮司・冷泉為紀が伝えた冷泉流の作法に基づき、神宮皇學館学友会が倉田山で開催していた「観月歌会」が始まりとされています。
戦後の昭和23年(1948年)からは神宮司庁が主催する行事となり、現在のように外宮・勾玉池のほとりで短歌と俳句を披講し、管絃と舞楽を奉奏する形へと受け継がれています。
まとめ
神宮観月会は、中秋の名月、短歌・俳句、雅楽、舞楽という日本の伝統文化を一度に楽しめる、伊勢ならではの秋の行事です。
外宮の勾玉池を舞台に、古式に則った披講や雅楽が行われ、月明かりの中で日本文化の美しさを静かに感じられます。観月茶会や外宮参拝と組み合わせれば、夕暮れから夜にかけて伊勢の秋をゆっくり楽しむこともできます。
参照元:伊勢市観光協会